お客様は総合化学メーカーであり、複数のグループ会社から成り立っている。その背景からグループ会社間でICTレベルの差があり、製造データを有効に使うことができない問題を抱えていた。
各種データや帳票を一つにまとめることにより、生産データを有効活用することができる。また、プラットフォーム化することにより、どこのグループ会社でも同様にデータを扱うことができるようになり、ICTレベルの底上げが望める。
- システムインテグレーション
- 生産管理
- MES
標準MESプラットフォーム【総合化学メーカー】
システム概要
初期流動管理
各製造拠点の保有情報(生産データ/品質検査実績)を一元管理し、統合情報として拠点に公開する
導入期間
10ヶ月
課題と効果
- 課題
- データ管理者、品質管理者に問合せをしなければ報告書の作成が出来なかった
- 効果
- 品質基準や生産データを一元管理することによりシステムから報告書が出力できるようになったため、報告書作成にかかる時間を削減することができた
- 課題
- 各拠点ごとにデータが統一されておらず、バラバラに存在していた。そのため有効にデータ活用ができていなかった
- 効果
- 統一されたデータ管理を行い見える化、異常予兆等のデータ活用領域も部署間で共有できるようになった
- 課題
- 各グループ会社でICTレベルに差があった
- 効果
- システムをプラットフォーム化することにより、各グループ会社のICTレベルが底上げされた
目的
ポイント
システムのプラットフォーム化及びデータの一元管理にあたり、以下の課題がありました。
①複数拠点でも同様にデータを扱えるようにするため、データ入力作業のシンプル化
②各拠点で管理様式が異なるため、収集項目の見極め
③検査項目名が各拠点で個別管理しているため、項目名の統合化
対策として以下の方法で構築を進めました。
①馴染みやすいエクセルをベースとした画面を作成し、お客様と事前レビューによりレイアウトを決定
②初期流動を管理する部門で標準項目を選定し、システム側では追加・変更が可能となるよう仕組みを構築
③各拠点から検査項目を収集し、項目名が変換できる仕組みを構築
開発フェーズでは、テーブル構造や仕様変更などもあり、タイトなスケジュールで開発を行うこととなってしまいましたが、お客様の迅速な対応・判断で構築を進めることが出来ました。
事例管理№:20230005